子供の矯正方法

 

子供のころの矯正は、成長に合わせあごの骨のバランスや大きさを整える骨格矯正(第一期治療)と、歯並びを整える歯列矯正(第二期治療)にわけられます。

小児矯正の一番の魅力は、お子さんの成長に合わせて永久歯がきちんと生えるように「あごの骨を広げて歯のスペースを確保する矯正」がおこなえる点にあります。

また、反対咬合といって上あごの歯より下顎の歯が前に出ている「受け口」になっている状態でも、ムーシールドなどの取り外し可能なマウスピースを寝ている間に装着するだけで、約9割の方に改善が見られます。
※6歳未満の早期治療、おもに受け口治療を目的とし「第0期治療」と呼ばれます。

 

 

いつからはじめるの?

 

一般的に、お子さんの成長を一番身近に見守っている保護者の方が「子供の歯並びが気になる」と感じ始めたころが、矯正開始の最適な時期であることが多いようですね。

見た目にもわかりやすい症状(受け口など)は、3~6歳ごろであればカンタンな装置で寝てる間の治療だけで改善が期待できます。

そのため目安としては3歳の誕生日を過ぎたころに、一度歯科受診をご検討ください。

もし治療が必要であれば、いつから始めるのがよいか、お子さん一人一人にあったベストタイミングをご提案できます。

 

子供の矯正治療開始時期について

 

どこまで治療が必要?

 

矯正が必要かどうかは、矯正歯科治療を行っている医師でないと判断できません。

理想でいえばお口の状況を医師が確認し、歯並びやあごのバランスなど将来的に矯正が必要かどうかを判断する、ご相談の機会を利用していただけると安心です。

お子さんのお口の中の状況によって治療目標が異なりますし、骨の成長と永久歯の生えかわり状況によってもできる治療法が変わってきます。

例えば、「歯はできるだけ抜かずに、ある程度きれいになればよい」といった具合に、どこまで歯並びを整えたいか、それぞれのゴールに向けて治療計画を立てます。

そのため「この時期に開始すれば大丈夫」、またこの時期では「遅すぎる」といった明確な時期はありません。

来院されたタイミングで、ベストな治療法をご提案いたします。

 

歯を抜かない・見えない装置3D矯正装置について

 

 

いつまでかかる?

 

第一期治療は、成長過程であごの骨がまだ柔らかい時期だからこそできる治療法です。
開始時期やお口の状況にもよりますが、1~3年程度がひとつの目安です。

治療を終えても永久歯が完全に生え揃うまでは、3ヶ月に1回程度、経過観察を行います。

第一期治療の後に、歯並びを整える第二期治療が必要な場合もありますし、第一期治療で矯正を終えることができるケースもあります。

第二期治療は、全体矯正なのか部分矯正なのかによって半年~2年程度かかります。

治療を終えても経過観察を続け、リテーナー(保定装置)を使って、移動した歯並び(骨)が安定するのを待ちます。

 

治療の流れはこちらから

 

 

 

費用はどのくらい?

 

子供の矯正治療は、医療費控除の対象になります。

小児矯正の治療費の一覧はこちらからご覧ください

矯正の治療費

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