どんなときに乳歯を削るの?
乳歯は、歯を並べるスペースが必要な場合に削ることがあります。削ることで、その部分の治療が必要なくなる場合が多く、治療期間や費用を減らせるという点でもメリットの高い治療法です。ほかにも、ワイヤーが噛み合わせで切れそうな場合に乳歯の溝を削ることがあります。日本ではあまり馴染みのない方法ですが、ドイツなどでは比較的ポピュラーで教科書にも掲載されています。
装置を使った矯正期間の短縮に
床矯正は、お子さんの上あごと下あごのバランスを調整します。乳歯と永久歯が生え変わるタイミングで効率よく永久歯の歯並びが整うように、骨の成長に合わせて歯の生えるスペースを整えるための治療です。乳歯を削ることでお子さんの装置を使った矯正期間が短くなるので、本人の負担を減らせる点が一番のメリットになると思います。
削った歯は痛いの?
出血やしみることがありますが、一時的なものです。歯をよく磨いていれば虫歯にもなりません。床矯正は、ほとんどすべての場合、歯の生え変わりの時期に行われます。そのため削った乳歯は、おおよそ1年程度で抜けます。
期間はどれくらい?
まずお口の中を拝見して治療計画を立てます。取り外しが可能な床矯正の場合、ご家族や本人が装置をきちんと利用していただき、一般的な発育ペースで想定される治療期間をお伝えします。最初に、お伝えする治療期間はあくまでも目安だとお考えください。
どんなときに歯を抜くの?
当院では、できるだけ永久歯を抜かない治療を心がけています。成長過程で、乳歯を削って歯並びが整えられると判断できれば、装置は少なくなり期間も短くなることがあります。
反対に、骨の発育が期待できない年齢や、骨と歯のバランスが大きくずれている、親知らずがほかの歯の邪魔をしているなど、矯正に必要な期間が十分に確保できないと判断された場合は、歯を抜くという選択肢も出てきます。
どうしても歯を削りたくたい場合は?
乳歯を削りたくないというご希望の方は、カウンセリングの際にご相談ください。ご希望の範囲で、お子さんにとってベストな選択ができるようご提案いたします。その場合、通常よりも装置の数や増えたり、治療期間が長くなる可能性があります。
小さいうちに歯の検診を
歯並びや噛み合わせ、本人が気にする前に治療しておきたいとお考えのみなさんは、是非、3歳の誕生日を目安に、一度歯科検診をご利用ください。矯正は、骨の成長時期を過ぎてしまうと時間も費用もかかり、歯を抜く可能性も高くなります。
出っ歯や受け口、八重歯など、乳歯のうちに矯正が可能であれば、自我が目覚めるころまでに整った歯並びを手に入れることも夢ではありません。
お子さんの歯並びチェック
当院では、矯正の無料カウンセリングを行っています。きちんとお話を伺いたいので予約制とさせていただいております。ご協力をお願いします。
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