3D矯正の治療法と治療の流れ、適応年齢や期間、症例についてご案内します
外側から見えない矯正装置
細くて柔らかいワイヤーで作られた矯正装置を使った治療法。歯の裏側に使用するため、外からはほとんど見えません。ガタガタした前歯、永久歯の生えるスペースが狭い状態、出っ歯、咬み合わせのバランスが悪い状態(乱ぐい歯、叢生、上顎前突、過蓋咬合、反対咬合など)など床矯正では対応できない症例の治療も可能です。
こども矯正の場合、すべての症例において3D矯正~ワイヤー矯正で治療を終えることができます。幅広い症例に対応した矯正法です。
痛み
無
ほとんど痛みません。まれに装着時に少し痛みを感じることがあります
抜歯の可能性
無
上顎の成長と共に矯正を行う治療のため歯を抜くことはありません
取り外し
不可
半固定式のため取り外しには来院が必要です
適応年齢
5~12歳
1日の装着時間
24時間
治療期間の目安
約2~3年
治療後1~2年間はリテーナー(保定装置)装着が必要
3D矯正の特長
- 1. 歯を抜かずに矯正ができる
- 2. 歯の裏側につける目立たない装置
- 3. 外側から装置がほとんど見えない
- 4. 24時間矯正力が作用するので床矯正よりも治療期間が短い
- 5. 一度装着したら付け忘れることがない
- 6. すでにほとんどの永久歯が生えているお子様にも対応
- 7. 下顎第一大臼歯舌側傾斜の修正
- 8. 下顎犬歯や小臼歯の舌側傾斜の修正
- 9. 下顎第一大臼歯や第二大臼歯の傾斜の修正
- 10. 下顎前歯の叢生の修正
- 11. 上顎第一大臼歯の頬側傾斜の修正
- 12. 上顎小臼歯・大臼歯の側方拡大
- 13. 上顎切歯の口蓋側傾斜または転位の修正
- 14. 上下顎前歯の舌側傾斜の修正
- 15. 上下顎大臼歯の捻転の修正
- 16. 反対咬合において上顎前歯の前方移動や劣成長を伴った上顎前歯部の前方拡大
使用する装置
3Dリンガルアーチ(上・下顎用)
3Dクワッド・ヘリックス(上顎用)
装着例
3Dクワッド・ヘリックス
3Dクワッド・アクション
上下顎に3D装置をつけた状態
3D矯正症例
上下顎叢生の症例
上顎:3Dクワッド・へリックス
下顎:3Dリンガルアーチ
- 年齢
- 11歳~13歳
- 期間
- 2年
- 費用
- ¥440,000(税込)
- 注意事項
- 痛みがでることがあります。※あくまでも個人の症例です。全ての方に同じ治療の効果があるとはかぎりません。
治療前(11歳2ヶ月)
治療後(13歳2ヶ月)
上下ともにガタガタで、咬み合わせがかなり深く(過蓋咬合)出っ歯になっています。上顎に3Dクワッド・へリックス、下顎に3Dリンガルアーチを装着しました。歯列を拡大しながら乳歯から永久歯に生え変わるのを待ちます。2年後には全ての永久歯がキレイに萌出し、噛み合わせも浅くなりました。
歯の裏側につける装置なので矯正していることに気付かれることがありません。
上下顎叢生の症例
上顎:3Dクワッド・へリックス ワイヤー矯正
下顎:3Dリンガルアーチ ワイヤー矯正
- 年齢
- 14歳~16歳
- 期間
- 2年3ヶ月
- 費用
- ¥858,000(税込)
- 注意事項
- 痛みがでることがあります。※あくまでも個人の症例です。全ての方に同じ治療の効果があるとはかぎりません。
治療前 14歳0ヶ月 下顎:3D矯正開始
治療中(9ヶ月後) 14歳9ヶ月 上顎:3D矯正開始
治療中(1年2ヶ月後) 15歳2ヶ月 上顎:ワイヤー矯正開始
治療中(1年11ヶ月後) 15歳11ヶ月 下顎:ワイヤー矯正開始
治療後(2年3ヶ月後) 16歳3ヶ月
中学2年生の女子で、八重歯と上下前歯のガタガタ(叢生)が気になって口を開けて笑うことができないそうです。姉が他院で抜歯矯正をしていて大変苦労しているのを見ているので、自分は抜歯せずにある程度キレイに並ぶ程度でいいという希望でした。頬杖の癖があったために奥歯が内側に倒れこんで歯列が狭くなっているためにガタガタになっています。
まず最初に3D矯正装置で下の奥歯を起こしていき、次に上の歯列を3D矯正装置で拡大していきました。その後上下共にワイヤー矯正に移行して2年3ヶ月後に終了しました。歯を抜かずにキレイな歯並びになりました。大きく口を開けて笑うことができるようになりました。
ご家族や、お子様の身近な方にご協力いただきたいこと
定期的な来院と口腔ケア
取り外しタイプに比べると着脱する必要ないので、定期的な通院予定のみ管理をお願いします。歯の移動などは、来院時に医師が行います。
半固定式で取り外せないため、たまに食べ物が挟まることがあります。
そんなときは歯間ブラシを使ってお手入れします。
お餅などの粘りの強い食べ物で外れることがあるのでご注意ください。
もし外れた場合は、ご連絡ください。来院いただき再装着します。
3D矯正が向いていないケース
特にありません。
小児矯正では、すべての症例において3D矯正(その後ワイヤー矯正含む)を行うことで治療が行えます。
小児矯正に関する
皆様からのお問い合わせをまとめました
3D矯正は幅広い症状に対応します。装置は半固定式のため、取り外しには来院が必要です。
取り外しのできるタイプだとどうしても「外してしまう」、「決めれた時間装着するのが難しい」方も、こちらの治療をご提案します。