デコボコの歯並びや出っ歯、受け口など歯並びや噛み合わせの異常を改善するための矯正治療には、矯正装置が欠かせません。矯正中は歯の健康だけでなく、装置そのものもキレイにしておく必要があります。矯正装置に汚れやにおいがついていると、矯正中に歯肉炎や口臭などの原因になってしまいます。あなたの矯正装置は大丈夫ですか?

 

こどもの歯列矯正で使用する矯正装置

歯列矯正といっても、歯並びや骨格によってどの矯正治療を行うかはお子さんによって違います。ではお子さんの矯正治療ではどんな方法があるのか、主な矯正治療法と装置の特徴をご紹介しましょう。

・床矯正(顎の骨を広げるための治療・取り外し式)

・ワイヤー矯正(歯並びや噛み合わせを整えるための治療・固定式)

・裏側矯正(歯並びや噛み合わせを整えるための治療・歯の裏側に固定)

・マウスピース矯正(前歯のみを整える、あるいは全体を整えるための治療・取り外し式)

 

矯正装置を不潔にしておくと・・・?

矯正装置は長時間お口の中に付けておくものです。取り外し式の装置の場合は食事の際に取り外して食べていただけますが、固定式の場合は矯正装置を付けたまま飲食を行うため、食べかすなどが装置の周りに付きやすくなります。歯磨きがし辛いですが、歯そのものよりも装置の周りに食べかすが残りやすいため、そのままにしておくとプラークが作られ、歯ぐきが腫れる歯肉炎を起こしやすくなります。

また取り外し式装置も、飲食時には外すとはいえ、お口の中の細菌が付着しやすい状態となっています。お手入れがきちんと行われていないと、口臭の原因になってしまいます。

 

補助器具を使って装置をキレイに保ちましょう

ワイヤー矯正や裏側矯正は、歯に矯正装置を固定して歯を動かします。矯正治療が終了するまで取り外すことはできません。全ての歯または動かしたい部分の歯にブラケットを付けていることから歯磨きがし辛く、フロスも通りにくい状態です。固定式装置をキレイにするためには、ワンタフトブラシを使って歯を磨くことで、装置も一緒に汚れを取ることができます。通常の歯ブラシだけでは歯の汚れが取りにくいのと同様、歯ブラシで装置をきれいにすることはなかなか難しいため、是非ワンタフトブラシを使ってみて下さい。

取り外し式装置の場合、装置を取り外してサッと水洗いするだけである程度汚れを落とすことができますが、やはり唾液に晒されている状態のため、一日一度は専用の洗浄剤を使って汚れを落とすようにしましょう。特に床矯正で使う拡大式装置は中央に小さなネジがついていますが、そこに汚れが付いていることがあります。こちらもワンタフトブラシを使ってきれいに洗っておくと、装置を清潔に保つことができるでしょう。

歯並びを治す治療は時間がかかります。装置はその間ずっと共に過ごすことになるため、常に清潔な状態にしておくべきでしょう。

 

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