むし歯で乳歯が早く抜けると歯並びが悪くなるの?

お子さまの乳歯が抜けたあと、「なかなか永久歯が生えてこない」と心配になる保護者の方は少なくありません。周りのお友だちはどんどん歯が生え変わっているのに、自分の子だけぽっかりと隙間が空いたまま……となると、不安になりますよね。今回は、子どもの永久歯がなかなか生えてこない原因と歯並びへの影響について、お話いたします。

乳歯が抜けたけど永久歯が生える気配がない・・・

乳歯が抜けて、次は永久歯が生えてきて・・・とお子さまの可愛らしい永久歯を楽しみにしているのに、いっこうに永久歯が生えてこなければ、心配になってしまうと思います。まず知っておいていただきたいのは、多くの場合、永久歯は時間差でそのうち生えてくるということです。永久歯は顎の骨の中で少しずつ成長し、歯ぐきを押し上げながら出てきます。このスピードには個人差があり、数か月ほどかかることも珍しくありません。特に、顎の成長がゆっくりなタイプのお子さまや、もともと歯の萌出のタイミングが遅めな体質の場合は、心配しすぎる必要はないケースも多いのです。

先天性欠損歯とは?

しかし、乳歯が抜けてから半年以上経っても永久歯がまったく見えてこない場合や、左右で明らかに差がある場合には、一度歯科医院での確認をおすすめします。その理由のひとつが、先天性欠損歯の可能性です。

先天性欠損歯とは、生まれつき永久歯の本数が足りない状態をいいます。決して珍しいものではなく、数%のお子さまにみられるとされています。見た目では分からず、レントゲン撮影ではじめて永久歯の芽である歯胚が存在しないことが確認される場合もあります。

もし先天性欠損歯だった場合、将来の歯並びやかみ合わせに影響が出る可能性があります。空いたスペースに隣の歯が傾いてきたり、反対側とのバランスが崩れたりすることもあるため、早い段階で将来を見据えた治療計画を立てることが大切です。成長期のうちであれば、矯正治療によってスペースを調整したり、乳歯をできるだけ長く活かしたりと、選択肢の幅が広がります。

また、永久歯が骨の中で埋まっている埋伏歯のケースもあります。この場合も、そのままにしておくと歯並びや噛み合わせに影響を与える可能性が高まることがあり、早期に見つけることで適切な対応が可能になります。

歯並びチェックも含め、早めに歯科医師に相談を

「そのうち生えてくるだろう」と長期間様子を見続けるよりも、気になった時点で一度チェックすることが安心につながります。 レントゲンで永久歯の位置や状態を確認するだけでも、不安は大きく軽減されます。

お子さまの歯の生え変わりは、将来の歯並びやお口の健康の土台となる大切な時期です。乳歯が抜けたあと永久歯がなかなか生えてこない場合は、過度に心配する必要はありませんが、放置しすぎないこともポイントです。大切なのは「様子を見る」ことと「適切なタイミングで相談する」ことです。そのバランスを大事にしながら、お子さまの成長を見守っていきましょう。

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