お子さんの歯並びの乱れに対する治療法は様々です。中には矯正装置が見えることに抵抗があるお子さんもいらっしゃると思います。大人の目立たない矯正治療の中に、透明なマウスピースを使ったインビザラインがありますが、お子さんでもインビザラインで治療することはできるのでしょうか。

矯正装置が目立つことに抵抗を感じるお年頃・・・

矯正装置を付けているお子さんは多く、取り外し式の床矯正装置やSH装置、歯の裏側に装着する3D矯正装置あるいはメタルブラケットによる矯正装置(11歳以降)を付けておられます。このメタルブラケットはお口を開けたときにとても目立つため、イヤがるお子さんもいらっしゃいます。特に思春期に入ると、その傾向が強くなり、せっかく矯正治療を始めても、途中でモチベーションが下がってイヤになることも予想されます。このように、歯並びは治したいけれど矯正装置が目立つのがイヤ!と抵抗を感じるお子さんは決して少なくありません。

目立たず歯並びを整えるインビザラインは、子どもにも適応できる?

目立たず歯並びを整えることができることから、成人の方でインビザラインを選択する方が増えています。ではお子さんに対してはどうでしょうか。結論から申しますと、お子さんの方でもインビザラインによる歯列矯正は可能です。ただし、全てのお子さんにインビザラインが適応できるわけではありません。

お子さんのインビザラインは「インビザライン・ファースト」というシステムで治療できます(にしお歯科ではインビザライン・チャイルド)。適用条件としては、上下の前歯4本が永久歯で6歳臼歯が4本とも生えている状態。またインビザライン治療で歯を少しずつ動かし、永久歯が正しい位置に並ぶスペースを作ることも可能です。その結果、抜歯をせずに済む確率が高くなります。

インビザライン・ファーストのメリットとは

インビザライン・ファーストのメリットはいくつかありますが、最大のメリットは、目立たずに矯正治療ができることです。装置が目立つことに抵抗があるお子さんでも、インビザライン・ファーストなら周りのお友達に気づかれることなく矯正治療を進めていくことができます。

その他注目すべき点は、虫歯になりにくいことです。生えたばかりの永久歯はエナメル質がまだ弱く、虫歯になりやすい状態です。ワイヤー矯正の場合、歯磨きがし辛いため汚れが残りやすく、虫歯リスクが高まってしまいます。インビザラインは取り外し式装置のため歯磨きがしやすく、衛生状態を保ちやすいため、むし歯リスクが高い10代の永久歯にとってメリットが大きいと言えます。

 

周りに気づかれずに乱れた歯並びを治すインビザライン・ティーンについてお話をいたしました。矯正装置が目立つことに抵抗があるお子さんのためにも、選択肢のひとつとして視野にいれてみてはどうでしょうか。

 

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