お子さんが矯正治療をする際、いくつかの注意点があります。お子さんの矯正治療に使われる矯正装置は拡大装置やワイヤー矯正、マウスピース矯正など様々ですが、矯正治療を行っている最中にはいくつか気をつけなければいけないことがあります。

 

ではお子さんが矯正装置を付けて矯正治療を行っている間は、どのようなことに気を付けてあげなければいけないのでしょうか。

 

お子さんの治療における固定式装置と着脱式装置について

お子さんの矯正治療とは、顎の骨の成長を促し、永久歯を正しい位置に並べるためのスペースを作るための「第一期治療」と、永久歯が生え揃った歯並びをよりきれいに整えるための「第二期治療」に分けられます。

 

第一期治療(乳歯が残っている時期)は、取り外し式または固定式の「拡大装置」が主になります。拡大装置を1日12時間以上装着することで顎の骨を少しずつ広げ、永久歯列を作ります。

 

第二期治療(乳歯が全て抜けた後)は、永久歯列をきれいに整えるために大人と同じ方法で矯正治療を行います。ワイヤー矯正やマウスピース矯正でより精密に歯並びや噛み合わせを整えていきます。

 

お子さんが矯正治療を行っている間に注意してあげたいこととは?

ではお子さんの歯並びをきれいに整えるために矯正治療を行っている間、親御さんはどのようなことに気を付けてあげるべきなのでしょうか。

 

お子さんは、自分の意志で行動することが難しいです。興味を持っていることならともかく、矯正治療は自分の意志ではなく、親御さんの思いから行われるものです。そのためお子さんからすると「させられている感」が強いのではないでしょうか。

 

残念ながら、せっかくお子さんのためにと思って始めた矯正治療を途中で止めてしまった、という声もゼロではないのです。

 

せっかくお子さんのためにと思って始めた矯正治療が失敗に終わらないためにも、親御さんが注意すべきことについてご紹介します。

 

①取り外し式装置の管理をしっかりしてあげる

まだ小さなお子さんは自分で装置の管理は難しいと思いますので、保護者の方がまずしっかりと管理してあげましょう。

 

またマウスピース矯正の場合も、マウスピース矯正の交換がきちんできているかどうか確認が必要です。中学生くらいになると自分で交換など管理ができますが、忘れていないかどうか声をかけてあげるなどして確認しましょう。

 

②むし歯や歯肉炎にならないよう、定期検診を受診する

矯正治療中はお口の中の衛生管理が難しく、汚れが溜まって不潔になりやすい状態です。特にワイヤー矯正の場合、歯磨きがうまくできずにむし歯ができやすい状態になります。

 

マウスピース矯正でも歯磨きが不十分なままマウスピースを装着すると虫歯菌を長時間閉じ込めてしまうことでむし歯リスクが高まってしまいます。

 

また歯と歯ぐきの境目にプラークが付き、歯ぐきが腫れる歯肉炎もよく起こります。特に歯肉炎は思春期の時期に腫れやすいため、定期検診でしっかりと汚れを取ってもらい、正しいブラッシング指導を受けることが大切です。

 

お子さんの矯正治療の成功のために、しっかりと管理してあげましょう

 

お子さんはなかなか自分で装置の管理ができません。矯正治療の成功は、親子で頑張ることが大きく影響します。お子さんの歯並びのためにも、しっかりと管理してあげましょう。

 

 

お子さんの歯並びのお悩みのついてはこちら