親御さんにとってお子さんの歯並びはとても気になることと思います。可愛いお子さんの歯並びが悪くなる原因には骨格や歯の大きさといった口内要素だけでなく、日常生活の過ごし方にも深く関わります。今回は日常生活においてお子さんの歯並びが悪くならないよう、気を付けるべきことについてお話をいたします。

できるだけ歯並びが悪くならないよう気を付けておくべきこととは?

日常の過ごし方と歯並びは、実は大きな関係があることをご存じでしょうか。顎の大きさや歯の大きさといった骨格が関わる遺伝的な要因で歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうのは仕方がないことかもしれません。しかしお子さんにとって何気ない日常生活の過ごし方が歯並びを悪くしてしまうことは避けることが可能です。ではお子さんの歯並びが悪くならないよう気を付けるべきことをご紹介します。

1.姿勢を良くする

歯並びと姿勢は一見すると関係ないように思えますが、実はとても深い関わりがあります。頬杖をつく癖がついていると、片側の顎にだけ負担がかかり、その後の顎の成長に歪みが生じる可能性が高まります。また猫背も出っ歯や過蓋咬合など悪い歯並びを作ってしまいます。お子さんがゲームやスマホを使っているとき、猫背になっていませんか?姿勢を良くすることで歯並びが悪くなるのを防ぐことが可能です。お子さんの姿勢が悪い、頬杖をついている姿を見かけたら姿勢を良くするよう、声掛けしてあげましょう。

2.鼻呼吸を心がけさせる

子どものうちはお口がポカンとよく開いてしまいがちです。お口が開いたままだと必然的に口呼吸になり、上顎の成長を妨げて出っ歯や叢生といった不正咬合になってしまいます。口を閉じて鼻で呼吸をするよう、意識させてあげましょう。

3.よく噛んで食べる

最近はファストフードに代表されるような柔らかいものが主体となっています。柔らかいものばかり食べるとあまり嚙まないまま飲み込んでしまうため、顎の発達に影響が出てしまいます。できるだけ噛み応えのある食材を意識し、お子さんにしっかりと噛んで食べることを意識づけてあげましょう。食事の基本は前歯で噛み切り、奥歯でよく咀嚼することです。これは顎の発達にとても大切なことであり、歯並びにも影響します。

お子さんの良い歯並びは日常生活から!

お子さんの歯並びは遺伝的要素だけでなく、日常生活の過ごし方にも大きく関係することをお話いたしました。骨格的な原因は矯正治療で改善をしますが、日常生活の過ごし方がお子さんの歯並びに悪影響を与えているとすれば、すぐに改善をする必要があります。呼吸の仕方、食事の仕方、姿勢などは保護者の方が根気よく声掛けをしてあげなければ小さなお子さんの力だけでは改善は不可能です。

こういった歯並びを悪くする日常的な要素を取り除くことにより、将来の矯正治療にかかる負担が少しでも軽くできる可能性があります。そのうえでお子さんの歯並びや噛み合わせが気になる場合、早めに専門家に相談しましょう。早く始めることで歯を抜かない、大人になってから矯正をしなくても良いといtったメリットを得られるかもしれませんので、お子さんの口内環境には十分気を付けてあげましょう。

 

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