
小児矯正は、成長期の今だからこそできる治療であり、始めるタイミングも重要になります。特に夏休みは、学校の生活リズムから少し離れ、保護者の方もお子さんも時間的にゆとりがある時期です。だからこそ、この長い休みを使って矯正治療を始めるのに最適と考えられます。小児矯正をお考えの保護者の方、今回は、なぜ小児矯正の開始が夏休みが最適なのかについてお話いたします。
なぜ夏休み?3つの理由とは
1.通院の調整がしやすい
矯正装置を口に入れるのに慣れるまでには数日~数週間かかります。夏休みは家庭中心の生活なので、装着やお手入れなど日常生活のルーティンと矯正を組み合わせやすく、学校が始まってからの負担も軽くなります。
2.家庭でのサポートがしやすい
「指しゃぶりをやめる」「舌の癖を改善する」など、悪習癖の修正には親御さんの協力が大切。夏休みはご家族の協力体制を整えやすく、装置の使用やマウスピースの着け外し、お子さまの気持ちのフォローもしやすいです。
3.装置に慣れる期間に適している
矯正装置を口に入れるのに慣れるまでには数日~数週間かかります。夏休みは家庭中心の生活なので、装着やお手入れなど日常生活と矯正を組み合わせやすく、装置に慣れる期間に適しています。そのため学校が始まってからの負担も軽くなることが期待できます。
夏休みに始める主な治療内容
夏休みにお子さんが小児矯正を開始する場合、どのような治療内容になりそうか、ある程度把握しておくと、親御さんもスケジュールを立てやすいでしょう。
1.拡大床等によるあごの成長サポート
成長期ならではの「あごの幅」「上下のバランス」を整える治療です。夏の間にスタートできれば、冬休み・春休みとのスケジュールにも余裕が生まれます。
2.悪習癖のチェックと改善訓練
指しゃぶり、舌を突き出す、口呼吸などの悪癖は、歯並びによくない影響を及ぼします。夏休みを利用し、このような歯並びに悪影響を及ぼす癖を取り除くトレーニングや装置によって修正に取り掛かれます。
夏休みスタートの注意点・ポイントとは?
メリットの多い、夏休みから開始する小児矯正ですが、注意点もしっかりと把握しておくと、よりスムーズに矯正治療に関する計画を立てることができます。
・夏期休診日を確認しておきましょう
お盆休みなど、歯科医院にも夏季休暇があるので、通院スケジュールを組む際には必ず事前確認を済ませておきましょう。
・虫歯予防をしっかりと
固定式装置があると歯磨きが難しくなるため、特に甘い飲み物や食べ物が多くなる夏休みは、一層のケアが必要です。フロスや専用ブラシを使った丁寧な清掃を心がけ、虫歯予防に努めましょう。
・お子さんへの配慮とサポート
装着を付け始めたころは違和感や痛みで「つけたくない」と言うことも当然出てくると思います。家族でサポートしながら、少しずつ慣れさせるフォローが大切です。
このように、夏休みは見た目の歯並びだけでなく、あごの成長や悪習癖の改善といった「こどものお口の健康」を整える絶好のチャンスです。親子でゆったりとスタートでき、治療も余裕をもって取り組める期間です。お子さんの歯並びが気になる方は、この夏休みを利用して、まずは歯並びの初診相談から始めてみてはいかがでしょうか。