お子さんの永久歯がグラグラしていると、親御さんとしてはとても心配になられることと思います。永久歯がグラグラするのはいくつか原因が考えられますが、そのうちのひとつに、不正咬合が挙げられます。では永久歯のグラつきに影響する不正咬合とは、どのようなものなのでしょうか。
永久歯がグラグラする原因とは?
大切なお子さんの歯や歯並びは、体の健康に大きく関わります。見た目だけでなく、お口の機能を健全に保つことが、親御さんの大きな役目であると言えるでしょう。
そのような大切な永久歯がグラグラするには、いくつか原因が考えられます。その原因とは、以下の事が考えられます。
1.口元をぶつけて歯が脱臼した
2.噛み合わせが悪いため
3.歯ぎしりをしているため
このうち、1の口元をぶつけた、というのはお子さんの日常生活において、起こりうるトラブルです。お友達と遊んでいてぶつかった、鉄棒をしていて落ちてしまった、不慮の事故・・・など、口元をぶつけるトラブルが起きた場合、歯がグラグラになってしまうことがあります。このようなことが起きてしまった場合、すぐにかかりつけの歯医者さんに診てもらい、処置をしてもらいましょう。
次に、不正咬合が及ぼす永久歯への影響をお話いたします。
不正咬合により永久歯がグラグラするって、どういうこと?
不正咬合とは、出っ歯や受け口、オープンバイトなど、本来の正しい噛み合わせではないことを言います。この不正咬合は、子どものころから見られることもあり、その不正咬合によって、永久歯へ悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
永久歯がグラつく原因となる噛み合わせの悪さは、切端咬合や過蓋咬合です。
正しい噛み合わせは、口を閉じたときに下の前歯が上の前歯の内側にきています。ところが切端咬合は、下の顎が出ていることにより、上下の前歯の先端が当たってしまう噛み合わせです。そのため上下の前歯に負荷がかかり、歯がぐらついてしまうのです。
また過蓋咬合は、上の歯が下の歯をすっぽりと覆ってしまう不正咬合で、歯に負担がかかってしまう噛み合わせです。
このような不正咬合は、歯列矯正でないと治すことができません。お子さんの歯並びや噛み合わせが気になったり、永久歯が揺れ動いている場合、できるだけ早くかかりつけ医か、矯正の専門医に相談しましょう。
ただ生えたばかりの永久歯はまだ根っこの状態が不安定なため、揺れ動くことがあります。成長とともにしっかりしてきます。ただどちらか分からない、そのまま様子を見ても大丈夫かどうか判断がつかない場合も、かかりつけ医に診てもらっておくと安心です。
お子さんの歯並びや噛み合わせの悪さによっては、早期に矯正治療を始めたほうが良い場合もあります。幼稚園や学校の歯科検診で指摘されることもありますが、できるだけ早めに相談することをお勧めします。