結論から言いますと、大人の矯正治療に関してはリテーナーが壊れるまで(最低でも治療期間の倍以上)使用することをお勧めします。特に矯正治療終了直後は歯が元に戻ろうとする力が強く働くのでリテーナーは1日20時間以上(食事と歯磨き以外の時間)装着しなければなりません。矯正をしていなくて歯並びがキレイは人でも10年・20年経過して40代・50代になると歯並びが変化して、少しカタついていくことが多いのです。特に歯周病になった場合には、下の前歯がガタガタになってきたりします。1日に何時間装着するのか、次回の経過観察はいつにするのかなどは担当の先生の指示に従うようにしてください。自分自身の勝手な判断でリテーナーの装着時間を短くしたりすると後戻りという現象がおきて歯並びが乱れてしまう危険性があります。

子どもの矯正では、大人の矯正治療のようなガッチリとしたリテーナーではなく、シリコンゴムのような柔らかい弾力のある素材で作成したマウスピーストレーナーを使うこともあります。子供の矯正の場合はまだ永久歯の生え変わり途中であったり、12歳臼歯が生える途中であったりするので28本の永久歯が全て生えそろうまで経過観察する必要があります。