お子さんの歯並びが気になって矯正治療を開始したものの、お子さんが矯正治療に対するストレスを抱えておられませんか?子供が矯正を始めると、まず慣れない装置をずっと付けておかなければいけません。これに加え、周りの目が気になる、通院が面倒など様々な理由でストレスを感じてしまうことがあるようです。今回は、子どもの矯正治療とストレスについてお話いたします。

子どもの矯正治療に対するストレスとは?

お子さんの歯並びが気になり、矯正治療を始められるお子さんは非常に多いと思います。しかしお子さんにとって、この矯正治療がストレスとなり、矯正治療が嫌になってしまうことがあります。

ではお子さんにとって、どのようなことがストレスに感じてしまうと考えられるのでしょうか。考えられる4つの原因についてご紹介します。

1.装置による異物感や面倒くささ

お子さんの矯正治療の場合、第一期治療と第二期治療という治療に分けられます。第一期治療とは、乳歯と永久歯が混在している時期に行う治療で、顎の骨を広げて永久歯を正しい位置に並べることを目的としており、主に取り外し式の「拡大装置」という装置が使われます。

第二期治療は永久歯が生え揃ってから行われる治療で、ワイヤー矯正やインビザラインといったマウスピース矯正など大人と同じような装置を使って歯並びを整えます。

拡大装置やマウスピースといった取り外し式装置は食事や歯磨きに影響はありませんが、一日18時間以上装着することが望ましく、一日の大半を装置を付けて過ごすことになります。そのため異物感が強く、気持ち悪さや話しにくさがストレスとなることが考えられます。

また食事や歯磨きのたびに矯正装置を外す、またいちいち洗って嵌めるのが面倒でストレス、という声も聞かれます。このように、取り外し式装置が面倒であることが、ストレスにつながることがあるようです。

2.周りにからかわれるかもしれないという恥ずかしさ

矯正装置を付けていると、周りから好奇の目で見られることがあります。特にまだ小さいお子さんの場合、友達の前で装置を外すと「入れ歯だ~!」とからかわれることがあるようです。また思春期のお子さんも、装置を付けていることで恥ずかしい思いをすると、それがストレスの要因になってしまいます。

3.通院のストレス

子どもにとって、歯医者は好まない場所でもあります。矯正治療は調整のための通院が必要ですが、そのために時間を費やすことがストレスに感じることがあります。

4.食事や歯磨きのし辛さ

ワイヤー矯正の場合、装置に食べ物がひっかかってしまいやすく、食材に制限が出てしまうことがあります。そのため好きなものが食べられず、ストレスを溜めてしまうことがあります。また歯磨きがし辛く、歯磨きが面倒と感じやすくなります。

子どもが感じるストレスを理解してあげながら、上手に矯正治療を進めてあげましょう

大人の矯正と比べお子さんの矯正の場合、矯正治療に対するストレスが溜まりやすい傾向があるかもしれません。歯並びを治してあげたい一心でお子さんがストレスを溜めているのに気づかずにいると、お子さんの矯正治療に対するモチベーションが下がってしまい、矯正治療を止めてしまうことに繋がりかねません。

お子さんが矯正治療にストレスを感じていないかどうか寄り添ってあげながら、上手に矯正治療を進めてあげるようにしてあげると良いでしょう。

 

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