乳歯や永久歯が生え始めるときになるのがやはり歯並びでしょう。「この歯並びだったら矯正治療をしなければいけないかも?」思われる親御さんが大半ではないかと思います。ただ全てのお子さんが矯正治療が必要というのではなく、歯並びによっては、様子をみていいものもあります。今回は、様子をみてもよい歯並びを中心にお話をいたします。

子どもの歯並びは、自然に治ることもあるの?

乳歯や永久歯が生え始めると気になるのが、お子さんの歯並び。すぐに矯正治療を始めたほうがよいのか迷うこともあるでしょう。

ただお子さんの歯並びによっては、すぐに矯正治療を始めず、様子を見てもよいものもあります。ただ、様子見といっても、その後の歯並びを悪くする要因が継続されることによって、矯正治療が必要になるケースもありますので、要注意です。

お子さんの歯並びを悪くする要因は、以下のものがあります。

・指しゃぶり

・頬杖をつく

・いつも口がポカンと開いている

・爪噛み

・舌で歯を押す

このような習慣は、お子さんの歯並びを悪くする大きな要因です。せっかく様子見であっても、このような癖が継続して行われることで歯並びや噛み合わせが悪くなってしまいますので、注意が必要です。

乳歯の生え始めはそれほど気にしなくても大丈夫?

乳歯は上下左右あわせて20本あります。乳歯の時期はまだ顎の骨が未発達で、成長に伴って歯並びも変わってくることがあります。乳歯の生え始めはそれほど気にしなくても大丈夫でしょう。乳歯が生え揃った段階で、矯正治療が必要になるかどうか、判断することがほとんどです。

すぐに矯正をせず、様子を見る歯並びとは?

お子さんの歯並びの中でも、成長とともに自然に改善されるものもあり、様子を見るケースもあります。

・前歯がハの字に開いている

乳歯や永久歯の前歯がハの字に開いている場合、永久歯への生え変わりや顎の成長とともに自然と改善されることもあります。特に永久歯の場合、顎の成長や隣接する歯が生えてきて押されることできれいになることもあります。

ただハの字の傾き具合や顎の大きさなどによては様子見ではなく、矯正治療が必要となるケースがあります。

・乳歯のすき間

乳歯の場合、歯と歯の間のすき間はむしろ良い傾向です。乳歯よりも永久歯のほうが歯のサイズが大きいため、すき間があるほうが並びやすいので、乳歯のすき間は様子見で大丈夫でしょう。

ただ永久歯が生え揃っているのにすき間がある場合、過剰歯や上唇小帯の異常など、何らかの原因が考えられますので、専門医に相談が必要です。

大切なお子さんの歯並びはとても気になることと思います。自然に治るかもしれないもの、矯正治療が必要になるものがありますので、まずは専門医に相談してみましょう。

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